工業技術基礎

履修年次 1年
単位数 2
科目の種類 総合選択
履修対象 土木系列の生徒
目標
工業の見方・考え方を働かせ、実践的・体験的な学習活動を行うことを通して工業の諸課題を適切に解決することに必要な基礎的な資質・納涼を育成することを目指す。

学習内容
(1) 距離測量~巻尺・帯尺及びポールなどを用いて、測点間距離の測定法を学ぶ。
(2) 水準測量~レベルの扱い方に慣れ、野帳の記入方法や標高計算について学ぶ。
(3) トラバース測量~セオドライトを使用した測角技術を身につけ、トラバース(多角)測量の方法について学ぶ。
備考
電卓5,000円程度。実習服7,000円程度。「測量」といっしょに選択すると理解が深まる。


測量
履修年次 1年
単位数 2
科目の種類 総合選択
履修対象 土木系列の生徒
目標
測量について実際の土木工事を踏まえて理解するとともに、関連する技術を身につける。
学習内容
(1) 距離測量~2点間の水平距離を測定する方法と技術について学ぶ。
(2) 角測量~角度を測る器械を使って水平角や鉛直角を測定する方法と技術について学ぶ。
(3) トラバース測量~測点を結んでできた多角形の各辺の長さと角度を順次測定していく方法を学び、そのデータを生かした内業について理解する。
(4) 水準測量~地表面上の高低差を測定する方法と技術を学ぶ。
(5) 測量の誤差~誤差の種類や処理の仕方について学ぶ。
(6) 面積および体積~データを用いる場合や図上で求める方法について学ぶ。
(7) 基準点測量~基準点を設置する場合の測量・新しい測量技術について学ぶ。

備考


実習
履修年次 2年
単位数 4
科目の種類 総合選択
履修対象 土木系列の生徒
目標
工業の土木分野に関する技術の実際の課題を発見し、工業に携わる者として科学的な根拠に基づき、工業技術の進展に対応して解決する力を養う。
学習内容
(1) トラバース測量
セオドライトを正しく取り扱い、野帳の記入の仕方や計算方法、図面作成について学ぶ。
(2) 曲線設置
正確にカーブを設置できるように測量することを学ぶ。
(3) 縦横断測量
レベルを正しく取り扱い、基本的な路線設置ができるように、また図面作成についても学ぶ。

備考
「工業技術基礎(土木)」からの継続内容である。


測量
履修年次 2年
単位数 4
科目の種類 総合選択
履修対象 土木系列の生徒
目標
測量に関する課題を発見し、技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し、解決する力を養う。

学習内容
(1) 地形測量~地形図(平面図)を作成するための測量について学ぶ。
(2) 路線測量~道路などの通路や用水路などの水路をつくる測量について学ぶ。
(3) 河川測量~治水工事や利水工事などのために行う測量について学ぶ。
(4) 写真測量~写真を用いた測量について学ぶ。

備考


土木構造設計1
履修年次 2年
単位数 2
科目の種類 総合選択
履修対象 土木系列の生徒
目標
土木構造物について部材や構造物に作用する力を踏まえて理解するとともに、関連する技術を身につける。
学習内容
(1) 土木構造物と力~土木構造物の種類、土木構造物に作用する力及び綱とコンクリートの材料の基本的な性質について学ぶ。
(2) 静定構造物の計算~単純ばり、片持ばり、短柱及び長柱について、軸方向力、せん断力及び曲げモーメントの基本的な計算方法を学ぶ。
(3) 材料と部材の設計~材料の強さ、部材断面の性質、はりの応力とたわみ及び断面形状の基本的な計算方法を学ぶ。

備考


土木施工
履修年次 2年
単位数 4
科目の種類 総合選択
履修対象 土木系列の生徒
目標
土木施工について実際の土木事業を踏まえて理解するとともに、関連する技術を身につける。
学習内容
(1) 土木材料
①土木材料の基礎
②土木材料の性質と利用
土木工事に用いられる基本的な材料について学ぶ。
③土木材料としての土の利用
土木材料としての土の利用や土の改良などについて学ぶ。
(2) 施工技術
①土工
②コンクリート工
土木工事の基礎的な工事について学ぶ。
③基礎工
④舗装工
土木構造物の基礎、杭基礎などの基礎工及び基礎掘削における土留め工
法について学ぶ。
⑤トンネル工
トンネル工の基礎的な内容及び下水道などの地下埋設物工事における圧
入工法について学ぶ。
(3)土木工事管理
①工事管理の計画
②工程管理と品質管理
施工計画、工事の管理と組織について学ぶ。
③その他の管理
原価管理、安全管理について学ぶ。
(4)工事用機械と電気設備
①事用機械
②工事用電気設備
各種工事に必要な基本的な土工用機械について学ぶ。
(5) 土木施工に関する法規
土木施工の法規の概要について学ぶ。

備考


製図
年次 3年
単位数 2
科目の種類 総合選択
履修対象 土木系列の生徒
目標
工業の土木分野に関する製図について、日本工業規格及び国際標準化機構規格を踏まえて理解するとともに、関連する技術を身につける。
学習内容
(1)製図の基礎と規約
製図用具の正しい使い方、線・文字・投影図の正しい書き方、製図の規約などを学ぶ。
(2)図面の作り方と表現
投影図などで立体感を出す投影法、および現実感や質感を持たせる彩色などの図面の表現方法を学び、構造物の写図および読図などの土木製図の基本を習得する。
(3) CAD
CAD(コンピュータの支援による設計)を用いた設計製図の基本を習得する。

備考


実習
履修年次 3年
単位数 4
科目の種類 総合選択
履修対象 土木系列の生徒
目標
工業の土木分野に関する技術の向上を目指して、自ら学び、工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。
学習内容
(1)基準点測量
三角測量を通じてセオドライトの取り扱いに習熟し、計算方法についても学ぶ。
(2)土木施工実習
コンクリート施工を中心に建設施工を実際に体験する。
(3)土木実験
土木材料、土質、コンクリートの基礎的な実験を行う。

備考
2年の「実習(土木)」からの継続内容である。


土木基盤力学
年次 3年
単位数 4
科目の種類 総合選択
履修対象 土木系列の生徒
目標
土と水に関わる事象について、土木工事の計画・設計及び施工を踏まえて理解するとともに、関連する技術を身につける。
学習内容
(1)水理学の基礎
①静水の性質~静水圧を中心に学ぶ。
②水の流れの性質と測定~ベルヌーイの定理を中心に学ぶ。
③水路の計算~管水路と開水路の基礎的なことについて学ぶ。
④流れの波の力~水の流れにより物体の受ける力及び波の作用について学ぶ。
(2)土質力学の基礎
①土の基本性質と調査及び試験~土の状態の表し方、土の分類、土の締固め、調査
と試験などについて土木で扱う土についての基本的な考え方や方法について学ぶ。
②土中の水の流れ~土の透水性、毛管現象、土の凍上などについて理解し、基本的
な計算方法について学ぶ。
③地中応力と土の圧密~地中応力の計算方法や圧密沈下、圧密試験、圧密沈下量の
計算方法など基本的な事柄について学ぶ。
④土の強さ~地盤の支持力や斜面の安定にかかわる土のせん断強さについて学ぶ。
⑤土圧~壁体に作用する土圧の計算式を用いた基本的な計算方法について学ぶ。

備考


土木構造設計2
年次 3年
単位数 2
科目の種類 総合選択
履修対象 土木系列の生徒
目標
土木構造物の構造や設計に関する課題を発見し、技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の発展に対応し、解決する力を養う。
学習内容
(1)鋼構造の設計
①構造の設計の基本~設計の目的、順序、設計方法などの基本的な事項について学
ぶ。
②Hビームの設計~H形鋼を用いた桁の応力計算や断面の設計方法について学ぶ。
③プレートガーターの設計~プレートガーターを用いた桁の応力計算や断面の設計
方法について学ぶ。
(2)鉄筋コンクリート構造物の設計
①鉄筋コンクリート構造物の設計の基本~土木構造物の使用材料である鉄筋コンク
リートの性質と設計上の基準などについて学ぶ。
②はり構造の設計~単鉄筋長方形ばりの設計計算などについて学ぶ。

備考


社会基盤工学
年次 3年
単位数 2
科目の種類 総合選択
履修対象 土木系列の生徒
目標
社会基盤の整備について自然環境との調和及び防災を踏まえて理解するとともに関連する技術を身につける。
学習内容
(1) 社会基盤整備の概要
①土木の歴史~土木に関する技術史を学ぶ。土木構造物と人間の関わり及び土木が
産業や経済の発展に果たした役割などを学ぶ。
②社会資本と社会基盤の整備~経済や産業の基盤整備と土木工事とのかかわりにつ
いて学ぶ。
③災害と国土の整備~防災のための国土の整備について学ぶ。
④エネルギーの整備~電力やガスなどのエネルギー資源の活用について学ぶ。
(2) 交通と運輸
①道路~道路の構造、施工及び維持管理の基本的な事項について学ぶ。
②鉄道~鉄道建設及び路線の規格と構造の基本的な事項について学ぶ。
③港湾~港湾の計画や管理及び港湾施設の基本的な事項について学ぶ。
④空港~空港の計画や施設の基本的事項について学ぶ。
(3) 治水と利水
①治水~河川の改修と海岸の保護、治山・砂防及び土木構造物の機能と計画につい
て学ぶ。
②利水~水資源の開発及び上下水道の基本的な事項について学ぶ。

備考